2012年07月24日

鳳来寺山と源氏との関係について

鳳来寺山には源氏と関係する逸話もあります。
簡単にまとめましたのでご紹介いたします。

源氏:渋谷金王丸(しぶやこんのうまる)について

平治の乱(1159)において平家に破れた源義経は、家来の渋谷金王丸(しぶやこんのうまる)らとともに源氏再興の悲願を抱きながら知多郡野間(のま)の長田忠致(おさだただむね)・景致(かげむね)の館へ逃れてきた。しかし、父子は平氏の追及を恐れ、入浴中の義朝を暗殺し、逃亡してしまった。
長田父子は鳳来寺山に逃げてきた。暗殺された義朝の家来、渋谷金王丸は長田父子を追って鳳来寺山までやってきた。しかし、金王丸は格式の高い鳳来寺領内にかくまわれている父子に手を出すわけにはいかず、現在の玖老勢地区に住み、仇討ちの機会を待っていた。だが、ついにその機会を得ることなく、無念のうちにこの地で一生を終えた。
金王丸は学問もあり、徳の高い人物と賞され、付近の人々からも尊敬されていた。彼の仇討ちには深い同情が寄せられていた。彼の死後、祠が建てられ長く祀られてきた。現在、その祠は鳳来寺小学校庭裏にある。この場所は金王と呼ばれる。




Posted by 新城市観光協会 at 14:49